Miwa Hospital

岩国市立美和病院

継続してみる、地域をみる、家族をみる。

ダイレクトに地域の医療に繋がる


Hiroyuki

Katayama

 

指導医/片山 寛之 先生


 

Profile

■下関市豊浦町出身

■自治医科大(平成22年卒)

■家族:既婚 妻、子ども1人

■趣味:子どもと遊ぶ

    広島へショッピング

 



日々の生活を通して

その地域に適した医療を学ぶ

 

へき地に所在していること。民間の医療機関、他の診療科医院も少ないため、子どもから高齢者まで受診するのが地域の総合病院の特徴です。

 

様々な患者さんや疾病などを体験し、生活の中での診療の在り方をとおして、自身の医療レベルがその地域の医療レベルに直結する点は、このプログラムで学ぶ利点だと思います。

 

 

 

総合診療医の活動は

地域全体に波及しやすい

 

専門診療科では、へき地では幅広く対応するのは困難なのではないかと考えます。継続的にみる、地域をみる、家族をみる、といった視点を持つ総合診療医が、必要に応じて専門診療科に相談するスタイルが、へき地では求められていると思います。

 

へき地の総合診療医の活動は、地域全体にダイレクトに繋がります。コミュニティなどが都市部よりもシンプルで生活環境が把握しやすいため、診療や活動の結果をストレートに確認し実感しています。これは私たちの大きなやりがいになっています。

総合診療医の育成と教育

総合診療医の育成と教育がこれからのミッションです。臨床技術以外の、ノンテクニカルスキルの伝授と教育も重要だと考えています。


祖父の道と志を継続し

へき地医療の灯を


Eiji

Naganuma

 

指導医/長沼 恵滋 先生


 

Profile

■東京都出身

■東京慈恵会医科大(平成26年卒)

■家族:既婚 妻、子ども2人

■趣味:以前はピアノ演奏

    現在は家族とショッピング

    公園遊び

 



へき地をフィールドに

マネジメント力も身に付くこと

 

なんといっても、へき地をフィールドにしているところが最大の特色です。高齢化の進んだ地域が多いことから、多疾患併存、慢性期管理、終末期に関わる機会が増えます。

 

へき地では、設備・医療機器等の「モノ」だけの面でなく、退院調整機能、医療介護連携など、あらゆる資源に制約があり、それを意識したマネジメントが自然と身につくことも魅力です。

 

潜在的な患者に寄り添った

診療体制を構築すること

前問と被りますが、総合診療医は終末期、とくに高齢者特有の疾患や多疾患併存状態での終末期を経験することが多いため、的確な優先順位をつけることが必要です。

 

必ずしも各疾患の標準治療がゴールではなく、その人の人生観、生活の質を考慮した診療体制が身につくところが魅力ではないでしょうか。

 

必要性という点では、中山間地域の医院が次々閉院し、医療へのアクセスが困難な層が一定数出てきていることが1番だと感じます。医療が必要なのに医療行動が取れない潜在的な患者が増えています。

 

そのような人たちは医療にアクセスする道を開くのがへき地総合診療の役目ではないでしょうか。

在宅医療マインドと

医師としての素養を身に付ける

 

私の祖父は、山口県内の山間部で医院を開業し、地域に密着した医療を行っておりました。その祖父の存在が、自身の医学部志望動機でした。山間部のへき地で現在やこれから将来に向けて必要とされる高齢者や在宅看取りのニーズの増加を踏まえ、在宅医療マインドを身につけて行きたい。

 

診療所医師として必要な素養を身につけることが、私の現時点のミッションだと考えています。


その人そのものが元気になる

その応援することができる喜びがある


Mai

Okamoto

 

専攻医/岡本 麻衣 先生


 

Profile

■山梨県都留市出身

■自治医科大(平成29年卒)

■専攻医1年

■家族:既婚 夫

■趣味:バレーボール

 



▶ 総合診療医を志したきっかけ

高校生の時、母が看護師であったため医療職にはもともと興味がありました。あわせて、人の役に立ちたい、人を笑顔にしたいという思いが常にあり、医師になったら人の役に立てるのではないかと考えました。

 

自分の故郷はへき地だったため、そこでさまざまなニーズに合わせて働く医師の姿が自然と目に入っていました。そのため、自分の地域住民の方々の幅広い悩みに対応できる医師になりたいと思っていました。

 

「総合診療医」はまさにその理想型だと思い志望しました。

▶ 現在のへき地医療の印象

最初に赴任したときは、知識も経験も不足している状態で、医師として働いていけるか不安がありました。

 

しかし、困ったときには相談できる人がいる。きちんとしたサポート体制があるので、当初抱いていた不安イメージは解消されています。

 

「診療科」にとらわれずその人を継続的に診ることができる、そのひとそのものが元気になるのを応援できる、という点に、へき地医療の面白さと喜びを見いだしています。

 

▶ へき地医療での可能性

自分の得意・不得意にかかわらず自分の力で解決しなければいけない場面が多いので、「将来の自分のためになっている」と感じています。

 

「へき地医療」では、患者さんが趣味を楽しんでいたり畑をしていたりという、元気な姿で生活している様子をうかがうことができます。病気を治す、器官を治すだけではなく「その人そのものが元気になる」のを応援できるところが、へき地医療の楽しさとやりがいです。

 

自分で考えた改善案をすぐに現場に反映させることができることも、大きな可能性を感じています。

 

大病院であれば私は下っ端の3年目ですが、この現場では自分に任される部分が大きく、責任を感じるとともに大きな充実感を味わうことができます。